ENCODE 結腸デリバリー技術

結腸へのターゲッティング

結腸へのターゲッティングはさまざまな製剤方法によって可能ですが、その多くは何年も試験が繰り返されてきました。最適な方法は、個別の医薬品によって異なります。最も広く使用されている方法は、以下の 3 つのカテゴリに分類されます。

• 持続放出。この場合、剤形は、内部カプセル充填処方を操作したり、浸食カプセルコーティングを使用することで、医薬品有効成分 (API) が摂取後の特定の時間に放出されるように生成されます。
• pH制御放出: このシステムは、胃から小腸へと移動する pH の増加を利用し、適切な pH/溶解特性を持つポリマーを使用します。すなわち、この方法で製造された薬剤は、胃および小腸の上側で pH が低いときは溶解しづらく、小腸の末端で pH が高くなると溶解します。
• 酵素放出: この方法は、大まかにはでんぷんベースのコーティングで、胃や小腸では消化されにくいものの、剤形が結腸に到達すると、微生物 (通常の腸管内菌叢) 酵素によって分解されます。

ENCODE の仕組み

ここ数年の間に、別の新しい (特許取得済み) 技術が ロンドン大学 (現ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン) の薬学部によって開発されました。Phloral™ と呼ばれる製剤は、pH と酵素放出の組み合わせによって機能するように設計されています。カプスゲルでは、考案者はハードおよびソフト両方のジェルカプセルに技術を応用しています。 ENCODE は、一連の補完的または代替的な技術を融合し、局所的な効果または全身の吸収を目的として、薬剤の結腸ターゲッティングのために選択および使用されます。

カプスゲルには、上記での結腸へのターゲッティング方法のすべてと、製品特性とターゲッティング要件に基づいて、ほとんどの該当する ENCODE 製品を開発できる特定の薬剤に関する経験があります。ENCODE 製剤処方は、ここ数年間にわたり多くの開発プロジェクトに利用され、前臨床試験と臨床試験まで進展しています。

ENCODE の詳細については、DFSinquiry@capsugel.com までお問い合わせください。